lesson7 満足な豚と不満足な人間
こんにちは
大矢です。
以前のお話では
自分の中にないものは気づけないという
スコトーマというお話をしました。
そしてさらに前回のお話では自分の弱みと
自分の強みの見つけ方をお送りしました。
まだ見ていない方は
ぜひ見て実践してみてください。
今日のお話でお伝えしたいのは
「満足した豚と不満足な人間」
というテーマになります。
あなたは過去にこんなことを言われて傷ついた経験はないですか?
『そんなことしてて楽しい?』
『よく我慢できるね。それでいいの?』
『人生もったいなくない?』
『今を楽しまなきゃ損でしょ』
こういった言葉です。
結構キツイ言葉ですが、
僕も実際にこのようなことを言われた経験があります。
こういう事を言う人には
大きく分けて二つの特徴があります。
まず一つ目は
長期的に物事を考えられない人です。
文字通り『今』の事しか考えられないため、
将来のことを考えない、もしくは考えないようにしている人です。
のちに後悔したとしても自分のせいではなく
他人のせいにして一生逃げ続けます。
二つ目は
自分のことしか考えていないという特徴です。
自分の事しか考えていない人には、
あなたが誰かのために行動していたとしても、
おそらくその意味が分からないはずです。
こういう人たちは自分が正しいと強く思っている、
もしくは思い込んでいる状態です。
こういう人たちのことを
「自己陶酔状態」
といいます。
この「自己陶酔状態」について
有名なスティーブン・R・コヴィーの
「7つの習慣」という本にも書いてありますが、
今が楽しいかどうかで、
人生の全てを解釈し、
評価してしまっている人のことです。
ここでちょっと想像してみてください。
例えば、A子さんとB子さんの2人の女性がいるとします。
そして2人とも同じ25歳という年齢です。
仮にA子さんは過去一度も異性とお付き合いをしたことがない
おデブさんとしましょう。
何度かダイエットに挑戦したことがありますが、
長続きせず、すぐに挫折してしまいます。
そしていつもダラダラとソファーに寝っ転がって
スナック菓子をボリボリと食べながらYouTubeばかり見ています。
そんなA子さんに友人が、
「もし、この一ヶ月間、
お菓子を全く食べずに我慢して運動を続ければ、
男性から
『カワイイ』
『キレイ』
『最近ステキだね』
と、絶対言われるようになるから頑張ってダイエットしてみない?」
と言ったとしても、特に心に響くことはなく、
たぶん行動しないと思います。
おそらく
「あたしがそんなこと言われるなんてありえない!」
と言うでしょう。
一方、B子さんも最近は運動することがなく、
友達との付き合いで頻繁に食事や飲み会に行くことが多く、
最近はちょっとグータラな生活が続いて
A子さんのような生活スタイルになりつつあります。
しかも、
見た目でも分かるくらいに太ってしまい
ついこの間、友人に
「最近太ったよね」
と言われてしまいました。
ですがB子さんは
過去に何度かモテた経験があり、
男性から告白されたこともあります。
もし、ここでB子さんに
「1ヶ月間がんばれば男性からモテて、告白されるようになる」
と言ったら、
きっと
「よし!ちょっとがんばってみようかな!」
となると思います。
この2人の違いが分かりますか?
それは未来をイメージできているかどうかということなのです。
要は一度同じことを経験していることで
行動を起こせばそれがどういったことにつながるかを知っていることにより
未来を具体的にイメージすることができるのです。
A子さんには、「モテる」という経験がないので、
具体的な未来予想ができず、
ダイエットすることでどういった感情になるのか
ダイエットすることで自分にどんなメリットがあるのか、
ダイエットすることでどのような変化が起こるのか、
楽しいのか嬉しいのかが分かりません。
つまり、
今の現状のような「ダラダラする」といった現実しか知らず、
それ以上の満足感を知らないのです。
なので頑張ればもっと満足感を得られるかもしれないのに
今の現状で満足してしまっているのです。
もし今のあなたが現状に満足しているのなら、
A子さんと同じ状態に陥っている可能性があります。
イギリスで有名なファッションモデルである
ケイト・モスという方の言葉で、
「どんな美味しいものを食べたって、
痩せているという快感には敵わない」
という名言があります。
これはつまり、
今頑張って後で満足するか、
それとも今この場で満足して終わるかの違いということなのです。
この言葉に非常に似た言葉を
19世紀イギリスの有名な哲学者のジョン・スチュアート・ミルが
残しています。
それが
「満足する豚より 不満足な人間の方がいい」
という言葉です。
人間には、「質の高い満足」
と「質の低い満足」というものが存在します。
多くの人は「質の高い満足」を知らないことで
「質の低い満足」で満たされてしまっている可能性があります。
つまりうまくいかない人や
成功しない多くの人は
その考え方で凝り固まっているのです。
もっと分かりやすく言うと
貧乏な人はお金持ちの満足感を知ることができない
ということなのです。
もし「今のままで満足」「現状満足」
という方はそれでもいいと思います。
でも短い人生のなかで
今変われなければ
この先、
一生変わることなんてできません。
少しでも「変わりたい!」という気持ちがあるのなら、
「明日からやればいいや」ではダメです。
今日頑張る人に明日があるのです。
もしあなたにも思い当たる節があるとしたのなら
長期的なことを考えられず、
短期的なことだけに目が行ってしまっていたりとか
自分のことしか考えられずに
「自己陶酔状態」に陥っている
可能性が高いです。
あなた自身に今、欠乏感や何かが足りないと感じていたり
何かに取り組む必要があると感じているのなら、
いいわけをせずに
今すぐに行動した方が絶対にいいです。
多くの人は
「今は時間がないから時間に余裕ができたら取り組もう」
といって行動しないことが非常に多いです。
これは大きな間違いであり、
一種の病気でもあります。
実はこの考え方をしているうちは
一生行動を起こすことができない可能性があります。
つまり考え方を変える必要があるということです。
この時間に対しての考え方については
次回のお話でお伝えしていますので
楽しみにしていてください。
それでは今回のお話は以上になります。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。